狭山茶の大西園

永世茶聖・中島毅プロフィール

永世茶聖・中島毅

中島毅(なかじま・つよし)

1979年生まれ。埼玉県入間市出身。
大西園製茶工場14代目。全国手もみ茶品評会では8回の日本一(農林水産大臣賞)を受賞。この実績に対して同振興会から最高位の称号「永世茶聖」を日本で初めて授与される。全国手もみ振興会認定十段。日本茶インストラクター。

ごあいさつ

大西園製茶工場は江戸時代末期に創業した、約250年の歴史を持つ伝統ある茶農家です。静岡茶、宇治茶と並び「日本三大茶」と評される狭山茶の茶園として、自らの畑で茶の樹を育て、自社工場にて製造・加工し、販売をしています。

とりわけ、歴史ある伝統技術製法「手もみ茶」には、こだわりと情熱をそそいでまいりました。毎年開催されている全国手もみ茶品評会におきましては、8度の日本一(農林水産大臣賞)を受賞。また全国手もみ茶振興会が認定する最高位「永世茶聖」の称号を、特例により日本初で拝受いたしました。

とはいえ、多くの皆様から高い評価をいただく今日にありましても、けして奢らず、変わりゆく時代にもしっかりと向き合いたいという気持ちに変わりはありません。そして、ますます変化するお客様のニーズに応えながら、これまで以上に安心、安全で魅力ある狭山茶作りを目指したいと考えております。近年ではEU圏内にも製品の輸出をし、海外の方々にも楽しんでいただけるようになりました。当園の今後の展開にもご期待をいただければと存じます。

生産から加工、販売まで一貫して行う「6次化産業」の茶園が多い狭山茶は、人と人の結びつきが大変深く、まさにお客様に育てていただいた産地でもあります。これからもつながりを大切にしながら、美味しい狭山茶を作ることで皆様に恩返しをさせていただきたい。そのためにも、昔からの伝統、製法をしっかりと学び、守り、あくまでもお茶作りの基本を大切に、日々のお茶作りに精進してゆく所存です。

どうか大西園がお届けする格別なお茶の香りと味わいを、心ゆくまでご堪能いただければ幸甚に存じます。

中島毅

焙炉(ほいろ)

焙炉(ほいろ)と呼ばれる加温した台の上で、葉を振るう、転がす、撚る、揉み込む、などの作業を丹念に施された手もみ茶の仕上がり。形状は松の葉のように細長く剣先があり、「まるで芸術品のようだ」と評されることも。